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全ての話が終わってからのパラレル
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 俺は今、すごーくすごーくびっくりしてます。MAKUBEXがいなかったら、きっと怖くて泣いていたでしょう。
 MAKUBEXは朔羅の頼みで、ちっさなパソコンで何かしてました。「できたよ、朔羅。」と言うと、朔羅はいきなり新宿のすっごく有名なホテルの名前をタクシーの運転手さんに言いました。わっわっわっ!
「ま…MAKUBEX………」
 な、なんだか、朔羅とカヅッちゃん、フシギな目で俺を見てるんですが………
「銀次さん。」
 まじまじと俺の目を見ながら、きっぱりとMAKUBEXは言ってくれた。
「諦めて下さい。」

 ……うー、その言葉で思い出した。おなかいたい………

 おなかをさすると、朔羅が一錠、薬をくれた。
「その腹痛に効く薬ですよ。」と言ったんだけど……薬ってさ、あまり飲んだことないんだよね。
「大丈夫ですよ。十兵衛の姉ですから。」

 あ、そっかー。十兵衛のお姉さんだもんね、朔羅。色々できるんだよね。…たまに踏む地雷のような料理以外にも。

 俺はカヅッちゃんからお水をもらって……あ、飲み干しちゃった。喉乾いてたみたい。ごめんね、カヅッちゃん。薬を飲んだ。一錠でも、いっぱいの水がないと飲めないんだよー。

 って言っている間に、どでかいホテルへ到着。支払いはカヅッちゃんが。…うわ、サイフの中に「ゆきちさん」がいっぱいいる!うようよいる!すごいなぁ。
 俺はとりあえず、MAKUBEXの隣でカヅッちゃんと朔羅が受け付けで何かしているのを見てた。その間、MAKUBEXはパソコンをカタカタ動かしている。………あれ?
「MAKUBEX……そこ、間違ってる。」
 指さした場所、何かおかしいよ?
 MAKUBEXもびっくりしたみたいで俺を見ると、「まさか…」って顔になった。うーん。女の子の体になってから、この表情も慣れてきたなぁ。
「あ、ありがとうございます。」
 MAKUBEXは慌ててそこを直すと、またカタカタやりだす。何気なく見ていたら、二人がやってきた。 
 「昼間のホテルは格安で借りれますから。」とカヅッちゃん。朔羅も頷く。…無限城にずっといたんじゃないの?朔羅。
「これで買い物ができます。」

 へ?

 エレベーターに移動しながら、朔羅は言い切った。
「MAKUBEXがカードを持ってますから大丈夫です。」
「お、俺、この格好でも…」

「推定Fカップの女の子がノーブラで歩くということは、ヘブンさんくらいに口が達者じゃないとできませんよ?」

 ……最初のほうは良く分からないけど、すごく何かが必要なのかは分かりました。カヅッちゃん。

「下着類は朔羅に任せるよ。僕は美容院の予約と服を見る。」
「あ、服は私も見ます。」
「僕がリストアップして道順検索するから、それにあわせて。」

 ………VOLTSでもこんなに結束力あったっけ?新生VOLTSでも?

 ふとお腹を見ると、痛みはなくなっていた。
 朔羅の薬、やっぱりすごいなー。

 ごめんなさい。ちょっとゲンジツトウヒしました。

 何が起きているのか、俺が一番良くわかっていないようです。
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